気が付くと、アクティノスはただ一人荒野に取り残されていた。 そこに居たはずの誰かの面影と、失われた記憶を求めて空に手を伸ばす。 その手の先に現れたのは、人間のカイとロボットのアイムだった。 「その恰好……お前、マークか?」 右も左もわからない自分に対して差し伸べられた手を取る。 今はこの人と共に現状を把握するしかない。 失われた過去と記憶と求めて、アクティノスは新たな一歩を踏み出した。